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2006年型エイプ50。キャブ車です |
人気の50CCMT車は〝使えるのか?〟実車でぶっちゃけレポート
中古バイク市場の「原付50CCカテゴリー」で人気のある、ホンダのMT車「エイプ50」。
普通自動車免許や原付免許で乗ることができる原付一種では、MT車の新車は〝絶滅〟状態です。
それだけに中古市場で今も球数があって、価格もお手ごろなエイプは購入候補に上がるバイクです。
購入にあたっては試乗車などで乗り心地を確かめたいところ。でもエイプは絶版車。
新車がなくて、乗れるのはお金がかかるレンタル車ぐらい。
無料での試乗はほぼ不可能…。そんな状況だけにエイプの購入を検討している人からは、
「MT車の運転をしたことないけど、エイプの運転は簡単なの?」
「エイプはちっちゃいけど、またがったら周りからどんな感じに見えるの?」
「通勤(通学)する時に乗りたいんだけど、エイプは使えますか?」
なんて疑問の声がたくさん上がってるんです。
この記事ではエイプのオーナーであるワタシが、ふだん使いで運転して感じたインプレッション(印象)を紹介。
- エイプのアクセル&クラッチワークは慣れれば簡単&楽しい
- キャブレター車はクセがあって少々メンドウ
- 通勤・通学での使用は目的地までのルートを検討しよう
- 燃費はいいけどタンク残量が分からないのでガス欠の可能性あり
- 大の男が乗ると周りから好意的?な視線が注がれる
上記の5つのインプレッションを紹介&解説します。
この記事を読めば、エイプの特徴や運転した感じがよく分かる。通勤・通学などふだん使いでの使用感も理解できます。
ぶっちゃけ使えるのか? 使えないのか? エイプの購入にあたっての判断材料になりますよ。
まずは「エイプ50」について
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桜の咲く季節に納車しました |
★キャブ車からFI車まで進化した類人猿
「エイプ50」はホンダが2001年に発売。スポーツバイクのCB50系の空冷4スト単気筒エンジンを積んでいます。
エンジンは縦(タテ)型。兄貴分的な50CCMT車「モンキー」が横型だっただけに「猿が立った」と評判になりました。
エンジンがタテ型のため車体の重心が中央寄り。だからカーブで曲がりやすく、取り回しもしやすいんです。
5速リターン式ミッションで、原付50CCで乗れるスポーツバイクとして大人気となりました。
発売期間は2001年から2017年まで。計15のエディションがあります。
2006年の「エイプ50 Deluxe」までキャブレター車。前後のブレーキはドラム式。
2007年の「エイプ50」からフューエルインジェクション(FI)を採用。
その後のエディションでブレーキがディスク式に変わり、2017年まで販売されました。
中古車市場の価格は15のエディションと車体の状態などによって、13万円〜40万円というところ。
★ちっちゃいけど良く走ります
車格はひとことでいうと、ちっちゃい! ホンダの仕様書に記されたスペックによると
- 全長1710mm、全幅780mm、全高970mm。シート高は715mm。
- ホイールベース(前後輪の車軸間)1185mm。重量80〜82キロ。
足つきはメチャ良好。身長175センチのワタシの場合、地面に足がベッタリ。ヒザも余裕で曲がるくらい。
タンクは5・5リットル。燃費は仕様書によるとリッター90キロ!
実燃費はワタシの2006年型エイプでリッター40〜50キロといったところ。
3・7馬力。車体が小さくて車重も重くないので、しっかり走ります。
この記事では、ワタシが所有する2006年型のキャブ車について、5つのインプレッションを紹介&解説していきます。
1.エイプのアクセル&クラッチワークは慣れれば簡単&楽しい
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エンジン下に見えるのがシフトペダルです |
★リターン式に必要なアクセル&クラッチワーク
エイプを含めたMT車のギアシフトは、主に4〜6速のリターン式が採用されています。
リターン式は左足用ステップの前に付いているシフトペダル(上の写真)とハンドルの左にあるクラッチレバーで操作します。
まずはニュートラル(N)の状態からクラッチレバーを握り、左足のつま先でシフトペダルを下に押すと1速に入る。
つま先でべダルを強く上に上げるとNを飛び越えて2速に。さらにペダルを上げて3速、4速〜とギアを上げていきます。
シフトダウンする時は、この逆になります。
ギアを変える際は、クラッチレバーを握ってエンジンからギアを切った状態にしてからシフトペダルを上下させる。
シフトを変えたら握っているクラッチレバーを戻す(放す)んです。
ギアを変える前は右手のアクセルを戻し、変えた後はアクセルを開ける(ひねる)。
これがアクセルとクラッチ&シフトワークになります。
★最初はメンドウ、慣れれば簡単で楽しい
MT車のシフト操作は、はっきりいって慣れ。だから練習あるのみ。
右手でアクセルとフロントブレーキ、左手でクラッチ。右足でリアブレーキ、左足でシフトペダル。
両手両足で別々に4つの作業をこなすので、最初は絶対に戸惑います。
さらにクラッチレバーでギアとエンジンをつなげるクラッチワークの加減、半クラッチ(半クラ)も覚えないといけない。
ワタシは乗り始めのころ、Nから1速に入れてクラッチレバーをゆっくり放しながら半クラの感覚をつかむ練習をやりました。
でも、意外と簡単。クラッチレバーをやんわり戻していくと「ああ、この辺でつながるな」という感覚が分かる。
半クラ状態になるとバイクが進み出すから「これで走るんだ」とうれしくなる。
2速以降は半クラを気にせず、クラッチ&シフトワークでガチャガチャとアップ&ダウンして大丈夫。
20〜30分もやれば、楽しく走らせることができるようになります。
でも、慣れるまでは危険なので車や人通りが少ないところで練習してくださいね。
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エイプのお顔。ちっちゃいけど凛々しい |
★覚えれば大型バイクまで操作できるようになる
アクセルとクラッチ&シフトワークは、覚えればエイプだけじゃなく50CC以上〜大型バイクまで操作できるようになります。
しかも一度覚えたら頭や体に染みつく感じ。バイクに乗らないブランクが長くなっても、けっこうスムーズにできるもんです。
ワタシは大学時代にホンダの原付50CCMT車「MBー5」に乗っていて、このバイクで操作を覚えました。
このバイクが故障したり、乗り換えたバイクが盗難に遭ってモチベーションが下がり、乗るのをやめてしまいました。
でも子育てや家庭のこと、仕事も一段落したオッサンになり、もう一度バイクに乗りたくなった。
そしてエイプを手に入れてまたがってみたら、体と頭が覚えてるんですよ。アクセルとクラッチ&シフトワークを。
そして走らせているうちに、どんどん昔の感覚がよみがえってくる。
バイクを走らせることがうれしくて、楽しくて。もっといろんなバイクに乗りたくなってくるんです。
だから「MT車の運転ってむずかしいのかな…」と悩んでいる方、ぜひチャレンジしてください。
アクセルとクラッチ&シフトワークを覚えれば、バイクを走らせる爽快感を一生楽しめます。
そんなバイクライフへの世界のトビラを開ける最初の相棒として、エイプは最高のバイクです。
2.キャブレター車はクセがあって少々メンドウ
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エイプのキャブレター。年季が入りすぎ… |
★キャブレターってなに?
キャブレターは日本語でいうと「気化器」という燃料供給装置です。
アクセルを開く(回す)のに応じてガソリンと空気を混ぜた「混合気」を霧状にしてエンジンに送る役割をしています。
昔のバイクはだいたいこのシステムを採用していました。
ちょっと扱いがメンドウだけど「キャブ車は味がある」「キャブ車こそバイクの醍醐味」と好んでキャブ車に乗っている人は多いです。
前述した通り、エイプも2001年の初登場から2006年の「エイプ50 Deluxe」までキャブ車でした。
ワタシの愛車は2006年型のエイプ50。「ーDeluxe」より前の型なので、当然ながらキャブ車です。
若いころに乗っていた「MBー5」もキャブ車だったので、エイプを買った際も特に違和感は感じませんでした。
★キャブ車の暖機はちょっとクセがある
キャブ車を運転する時は、エンジンを始動する際に〝儀式〟を行います。エンジンの暖機(アイドリング)です。
始動する前のエンジンは当然ながら冷えています。だからエンジンにしっかり動いてもらうためには暖機が必要なんです。
そのために必要な装置が「チョーク」。キャブについているチョークレバーを上に引くと、濃い混合気が供給されエンジンの始動性が高まります。
キャブ車のエンジン始動は次の通りになります。
- チョークレバーを上に引いて、バイクのキーをひねって「ON」にする。
- エイプはキックスターター式なので、右足でスターターを蹴り下げる。
- エンジンがかかったら30〜40秒ほど待って、チョークレバーをゆっくり下に戻す。
- エンジンが安定したら、クラッチを握ってギアを1速に入れてスタート。
こんな感じです。
購入した当初は、チョークレバーを下げる際の加減が分からなくて大苦戦。下げるのが早すぎてエンジンが止まったり。
レバーを長く上げていると、濃い混合気が供給されすぎてエンジンが不安定になったり。
また本来なら、この儀式をやるのは晩秋から冬にかけて。暖かくなればチョーク作業は必要ないとされています。
でもワタシのエイプは中古のためか、夏場でもチョークを引かないとエンジンがかからない。
キャブをセッティングする必要があるようですが、チョークを引けばかかるから「まあいいか」。でもクセがあってメンドウです。
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メンドウだけど面白いよ |
★できるならFI車がオススメ
「クセがあってメンドウなのがキャブ車の味だよ」という人がいます。
おっしゃる通りで、不便さをひっくるめた集合体がバイクの魅力ですからね。
でもワタシのエイプの場合、ちょっと手こずった事例があります。
ガス欠した際のこと。エンジンそばに付いている燃料コックを「ON」から「Reserve(リザーブ=予備燃料)」(後述)に変えてリスタート。
ガソリンスタンドにかけこんで燃料コックを「ON」に戻してから給油。満タンにしてから再スタートしました。
でも少し走ったところで突然エンジンが停止。エンジンは暖まってるのでチョークを上に引かずキックしたけどかからない。
次はチョークを引いてキックしたけど、不発…。ちょっと途方に暮れました。
仕方ないので時間を置いて、エンジンを落ち着かせてからチョークを引かずにキックしたら、復活しました。
まあキャブの調整をすればいいんでしょうが、エイプもお年を召しているので機嫌が悪いときがけっこうあるんです。
だから「バイクの味」にこだわりがないなら、FI車をオススメします。
FI車はコンピューターによる制御で燃料をエンジン内に噴射するメカニズム。
なのでチョークを引いて混合気の濃さを調節するなどの手間はなし。バイク(コンピューター)任せ。
なので、簡単にエンジンが始動してすぐに乗れる。めっちゃラクです。
エイプなら2007年型「エイプ50」からFIが採用されていて、中古市場でも球数があります。
でも価格はキャブ車と比べてちょっと割高。キャブエイプの相場価格(13〜20万円)+5万円前後といったところ。
またFIエイプはコンピューター制御のためバッテリーが搭載されています。
乗らずに放っておくとバッテリーが上がって、FIが機能せずエンジンがかからなくなります。
だからFI車を検討している人は、バッテリー充電をしっかりやることを覚えていてください。
3.通勤・通学での使用は目的地までのルートを検討しよう
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エイプのメーター。スピード計と総走行距離計だけ |
★エイプでさっそうと職場や学校に行きたい人へ
原付50CCは燃費が良くて取り回しもバツグン。自転車の駐輪場にも置くことができます。
だから身軽な原付で通勤・通学をしようと考えている人は多いと思います。
その相棒として選択肢に入るのが、エイプ。5速MT車でスポーツタイプなので、自宅からのプチツーリングっぽく楽しみたい。
そんな風に考えていると思います。それじゃあ、エイプは通勤・通学に向いているのか?
答えは「目的地へのルート次第」。職場や学校までの道はどんな状況なのか? これに尽きるんです。
そう答える理由は、原付50CCが義務付けられている「制限速度30キロ」と「二段階右折」です。
なにしろこの2大義務は、まさに足かせ。エイプを買って公道に出たら、怖いのなんの…。
目的地までの道は交通量が多いのか? 二段階右折しなくちゃいけない交差点が多いのか?
なるべく安全に走れるルートがあるかどうか。通勤・通学は、まさにルート次第なんです。
★バイクで戻った公道は状況が一変していた
若いころに乗っていた「MBー5」は、2ストで7馬力。そこそこパワーがあってスピードも出た(当時も制限速度30キロ)。
だから車が多い国道で走っても、なんとか車の流れに乗ることができました(見つかったら速度違反ですが)。
オッサンになってもその感覚が残っていたので、エイプで公道を走ったら怖いのなんの…。
ギアを1速に入れても出足は自転車なみ。メチャ遅い。2速・3速とシフトアップして加速しても許される速度は30キロ。
30〜40キロに制限されている道でも遅くて車にあおられる。後ろにいた50CCスクーターにぶっちぎられる。
国道に出たら、みじめなもんです。50〜60キロで走る車の流れの一方で、30キロは怖い。横を車が迷惑そうに右側から追い抜いていく。
車に走路をゆずるため、左端を小さくなって走るしかないんです。
3車線以上の大きな交差点で義務付けられている二段階右折もメンドウです。
- 左端のレーンを右ウインカーをつけながら交差点を直進。
- 信号を渡ったら右折方向にバイクを向けて、ウインカーを消して横断歩道前で停止。
- 信号が青に変わってから直進する。
横断歩道の前(歩行者の前ですね)にバイクを停めるから、違和感がスゴい。公道は恐怖感といら立ちに満ちていました。
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この標示は見逃しがちなんです… |
★カスタムして加速力を上げても…
公道の流れに乗るために、マフラーを変えるなどカスタムして加速力をあげているエイプ乗りの方がいます。
でもカスタムして加速力が上がっても、車側から見たら「遅くて迷惑な原付」という認識は変わらないんです。
エイプはアクセルを全開にすれば50〜60キロは出ますが、パワーもスピードもダンチな車にとっては遅すぎ。
大きく距離をとって抜いてくれるドライバーもいれば、わざと真横をスレスレに抜いていくイジワルな人もいる。
何よりスピード違反で捕まれば、一発免停を食らう可能性がありリスクがデカすぎ。
トラックに抜かれる際は、横風にあおられてメチャ怖い。
交通量が多い国道を使って通勤・通学したら、おそらく2〜3回で心が折れると思います。
だから通勤・通学でエイプを使うなら、目的地までのルートの交通量や交差点などの道路状況を確認する必要があるんです。
4.燃費はいいけどタンク残量が分からないのでガス欠の可能性あり
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エイプのオチリ。カワイイでしょ |
★エイプの燃費はバツグン
エイプのエンジン燃費はバツグン。だから通勤・通学の足として選択肢に入れる人が多いと思います。
ホンダの仕様書によると、タンク容量は5・5リットル。燃費はリッター90キロ! 実燃費はリッター40〜50キロくらい。
タンクを満タンにした状態での航続距離は、単純計算で最長270キロ超という感じ。
ちなみにワタシの2006年型の実燃費はリッター40〜50キロです。
ガソリン代もフトコロに優しい。1リットル=180円(高いよね…)として、満タンにしたら999円。
ワタシの場合、給油した際の平均ガソリン量は3・5リットル。だから120キロほど走ってガソリン代は660円なり。
ロシアのウクライナ侵攻などの影響でガソリン代の高騰が続く中、ホントに助かりますよ(笑)。
★エイプの燃料コック
前述した通りワタシのエイプの場合、だいたい120キロほど走って給油量が約3・5リットル。
どうして給油がこんなパターンになるのかというと、120キロほどの走行距離をガス欠の目安にしているから。
メーターに燃料(残量)計がないバイクの場合、エンジンのそばに「燃料コック」が付いています。
ワタシの2006年型エイプでは、アーモンド型の土台にレバー(つまみ)という格好(下の写真)。
土台には「ON」「OF」「Reserve(Res)」と刻印された3ポジションがあります。
走行時は「ON」(レバーは下向き)。保管時は「OF」(レバー横向き)。
ガス欠して予備燃料で走る時は「Res」(レバー上向き)にします。
エイプの場合、5・5リットルのタンクは2層に分かれている。予備燃料の層は1・5リットルとされています。
なのでガソリンを4リットル消費するとガス欠モードに突入。レバーを「Res」に切り替えて予備燃料でガソリンスタンドへ向かいます。
エイプのハンドル付近にあるメーターは、総走行距離(ODO)計とスピード計だけ。
だからガス欠する前に給油時点の総走行距離を覚えた上で、走行距離120キロを給油の目安としています。
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中央にあるのが燃料コック。「ON」モード(見にくくてすいません) |
★高燃費なエイプの落とし穴
エンジンの燃費は、走った状況によって微妙な違いが出てきます。
「120キロ超えたから、そろそろ給油か」と思っても、その時点からさらに30キロ近く走れたり。
逆に120キロを超えてから約10キロほど走ったら、ガス欠になったり。
道路が渋滞してたり、一方でスムーズに走れたり。走行した状況でガソリンの消費量に影響が出るんですね。
「バイクを左右に振ってチャポンチャポンする音でガス残量を確かめる」なんていわれてます。
ワタシも同じように試して「まだ音がするなあ」と走り出したらエンジンストップ…。そんなことがけっこうある。
残量1・5リットルの見極めが実にむずかしい。だから走行距離120キロを給油の目安にしているワケです。
ちなみにバイクを使わない際は、燃料コックのレバーは「OF」にするのがオススメです。
「ON」のままだとエンジンにガソリンが流れ込んでいる状態だから、バイクに乗る時にエンジンがかからないことがある。
ワタシは買い物時に「ON」のまま店に入って、30分後にバイクにまたがったらエンジンがかからないことが2〜3回ありました。
レバーを「OF」にして時間を置いたら、エンジンが再始動しました。
ちなみに燃料コックのポジションが「ON」と「Res」だけのバイクもあります。
保管ポジションはどちらでもいいようです。ただ走る際は「ON」に。「Res」のまま走るともれなくガス欠します。
5.大の男が乗ると周りから好意的?な視線が注がれる
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けっこうスタイリッシュでしょ |
★デカい体に小さいバイク
エイプの購入を検討している人には、いろんな不安や疑問があると思います。
ワタシが「なるほどね〜」と思ったのは、こんな疑問の声。
「ワタシは体がデカいんですけど、大男がエイプに乗ったら笑われますか?」
「デカい男がエイプに乗ると、周りからはどう見えるんですかね?」
バイクは乗ってナンボ。そしてカッコよく見えるか。大事なことですよね。
ワタシの経験としてお答えできるのは「好意的に見てもらえます」。
ワタシの身長は175センチ。エイプに乗ると「大の男がちょこんとバイクに乗ってる」感じで面白いから。
★50CCのMT車の希少性
エイプは全長1710mm、全幅780mm、全高970mm、シート高715mm。まさに小柄な類人猿。
大の男が乗ると「ちょこん」とした見た目になる。確かに周りから見たら面白いかも。
でもワタシは指をさされたり、笑われたことはなく「へえ〜」って感じの好意的な笑みと視線をもらうことが多いです。
小さい車体に大の男がちょこんと乗ったバイクが頑張って走ってる姿は、好意的に見てもらえるようです。
だいたい原付50CCが絶滅の危機にある今、50CCのMT車自体が街を走っているのは珍しいんだと思います。
速度30キロで「周りの車に迷惑かけてるな」と思って走っている時も、あおらず距離を開けて抜いてくれる車は多いですよ。
ただ、それには甘えず道の左端を走るようにしています。
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細いタンクをしっかりニーグリップ |
★腰やひざが辛くなるのでしっかり休憩を
男の人は体を折り曲げるような感じで小さなバイクに乗るので、長時間の走行ではやっぱり疲れや痛みがきます。
エイプのハンドルがノーマル(純正)の場合、ポジション(運転姿勢)は上半身が立つ格好で疲れにくいです。
でも通常のバイクよりひざを曲げる感じ。しかもタンクは細くてニーグリップがしづらいタイプ。
だから1時間も乗っていると、腰や首に疲れと痛みを感じます。まあ、どんなバイクでも1時間も乗れば疲れはくるものだけど。
でもエイプは体を小さくして乗る感じ。道路でも車に気を使う走り方になるので下半身へのダメージは大きいかもしれません。
なのでエイプに乗る時は、こまめに休憩をとって走ることをオススメします。
あまりスピードや加速に期待せず、ゆっくりトコトコ街乗りを楽しむ。それがエイプを楽しむための大切なことだと思います。
まとめ・目的地へのルート状況を確認して走りを楽しもう
そしてエイプのオーナーであるワタシが、ふだん使いで運転して感じた、
- エイプのアクセル&クラッチワークは慣れれば簡単&楽しい
- キャブレター車はクセがあって少々メンドウ
- 通勤・通学での使用は目的地までのルートを検討しよう
- 燃費はいいけどタンク残量が分からないのでガス欠の可能性あり
- 大の男が乗ると周りから好意的?な視線が注がれる
上記の5つのインプレッションを紹介&解説してきました。
エイプは絶版車のため新車がなく、試乗するにはお金のかかるレンタル車ぐらいしかありません。
なので、この記事を読んでエイプの特徴や運転した感じや、通勤・通学などふだん使いでの使用感が分かったと思います。
ぶっちゃけ使えるのか? 使えないのか? エイプの購入にあたっての判断材料にもなります。だから、
「MT車の運転をしたことないけど、エイプの運転は簡単なの?」
「エイプはちっちゃいけど、またがったら周りからどんな感じに見えるの?」
「通勤(通学)する時に乗りたいんだけど、エイプは使えますか?」
なんて悩んでいる方にはピッタリ、疑問が解消できる内容です。
この記事を踏まえて、エイプの購入の際の参考にしていただければ幸いです。
当ブログでは、ほかにも原付一種&二種について参考になる記事を紹介しています。ぜひご覧ください。
【リターンライダー原付50CC編】中古バイク購入で失敗しないための「販売店選び」4つのポイント
【リターンライダー原付50CC編】「交通ルールは?」「新車は?」もう一度バイクに乗る前に知っておきたい4つの基礎知識
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