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バイク店で中古車を選ぶ際のポイントは? |
実際に痛い目にあった体験と情報をフィードバック
「よし、もう一度バイクに乗るぞ!」。
久しぶりにバイクに乗るリターンライダーとして「再び走りを楽しもう」と決めた人。
新たな相棒を「まずは50CCの原付ミッション(MT)だ」と決めた方。ワタシ同様にいらっしゃると思います。
50CCの原付MTは2023年現在、新車は皆無。だからバイク販売店などで中古バイクを探すことになります。
でもバイク販売店は千差万別。欲しいバイクの在庫があるのか? なければ探したり、取り寄せてくれるのか?
販売店自体も良心的な店、整備がいい加減な店、ボッタくりみたいな店。いろいろありそう。だから、
「中古バイクを買う時は店を選ぶのが重要と聞きました。どんな店がいいの?」
「不良品をつかまされたり失敗したくないので、良いバイク店を選ぶポイントがあれば教えて!」
そんな声がたくさん上がっています。
チマタでは「良い販売店」を探すのは「店内の事情が簡単には分からないので難しい」といわれています。
でも、さまざまな情報を集めたり、実際に自分が選んだ「販売店」で痛い目にあった経験を考察すると大切なポイントがあったんです。
この記事では中古バイク購入で失敗しないための「バイク販売店選び」のポイントとして、
- インターネット上で在庫情報を公開している販売店とバイクをチェック
- 販売店を利用したりバイクを購入した人の評価や口コミをチェック
- 候補の販売店への〝リアル〟な評価と口コミでさらにチェック
- 訪問した販売店の〝良し悪し〟がわかる「4つの質問」で最終チェック
上記にあげた4つのチェックポイントを紹介&確認します。
この4ポイントを読んで把握すれば「販売店」選びの参考になること間違いなし。
不良バイクをつかまされて失敗し「こんなはずじゃなかった」と後悔することもなくなりますよ。
4つのチェックポイントを紹介する理由
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失敗しないための4つのポイントは? |
★使えるバイク販売サイト
この記事を書いているワタシも、原付50CCMTでリターンライダーになった1人です。
そして、バイクを買う上で車種や販売店選びで苦戦しました。
なにしろ原付50CCMTは新車がなくて、市場に出回っているのは中古車のみ。
全体的なバイクの販売台数も年々減少していて、あおりを受けた販売店も苦戦し閉店するケースも少なくないようです。
そんなご時世で便利なのはネットのバイク販売サイト。
販売店が独自に運営するサイトや、全国の販売店が登録して在庫や値段が検索できる専門サイトがたくさんあります。
バイク探しには、バイク専門雑誌を利用する方法もあります。でもバイク販売サイトには映像や画像など雑誌以上に情報がある。
だから、この記事で販売サイトを前提とした「販売店選び」のポイントを紹介しようと思ったんです。
★販売サイト上には「いい加減な店」もある
めっちゃ便利なバイク販売サイトですが、実はいい加減な情報を公開してお客さんを呼び寄せようとしている店があるんです。
ワタシも中古バイクを購入する上で、販売サイトで候補の店を選択。店を訪問していました。
サイトに掲載されていたバイクを実際に見せてもらったり、販売店の方の話を聞いてみたり。
そして実際に販売店に足を運んでみると、サイトにはなかった情報が分かったことがあったんです。
サイトに掲載されていた情報が違っていたり、お客さんを引き寄せるために偽情報を上げていたり。
「サイト情報と違うじゃん」とビックリ。「ダマされた…」とガックリしたこともありました。
だから「中古バイク」購入で失敗したくない人のために、この記事を書こうと思ったんです。
ここからは「販売店選び」の4つのポイントについて、1つずつ紹介&解説していきます。
1.ネット上で在庫情報を公開している販売店とバイクをチェック
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グーバイクのホームページ |
★バイク販売店情報サイトが便利
インターネット上には新車・中古車を含めたバイクの販売情報や販売店を紹介するサイトがたくさんあります。
まずは大手販売チェーンやメーカーの正規代理店である販売店が独自に運営しているサイト(ホームページですね)。
大手販売チェーンなら「バイク王」や「バイク館」など。チェーン各販売店の情報にアクセスできます。
さらに、これら大手販売チェーンを含め全国のバイク販売店が登録している販売店情報サイトがあります。
主要なサイトとしては「グーバイク」「バイクブロス」「バイクセンサー」といったところ。
オススメは「グーバイク」などの販売店情報サイト。理由は全国の販売店の情報を網羅。使い勝手が良くて便利なんです。
★タマが少ない中古50CCMTの在庫が分かる
「グーバイク」などの販売店情報サイトの使い方は、諸条件を打ち込んで検索するだけ。
諸条件は①自分が住んでいる地域、②バイクメーカー名、③排気量、④新車もしくは中古車など。
バイクが決まっているなら⑤バイク名(車種)、⑥予算額なども打ち込むと狙うバイクの情報がピンポイントで出てきます。
特に原付50CCMTの場合、市場には中古車しかない上に人気車種はタマが少ない。
だから検索条件でバイク名を打ち込むと、自分が住む地域の販売店で欲しいバイクがある店がすぐに分かるわけです。
★欲しいバイクの相場価格が分かる
上記のように諸条件を打ち込むと、自分が住む地域にある販売店で欲しいバイクがあるお店がズラリと表示される。
さらにありがたいのは、欲しいバイクの市場相場の価格が分かること。
検索結果で並んだ各販売店の情報には、バイクの本体価格と整備代や諸費用を加えた「乗り出し価格」も表示されます。
情報を見比べれば、欲しいバイクの相場が分かるわけです。
またバイクの年式・型式や走行距離、カスタム(改造)の有無などの情報も明記されています(後述)。
だから販売店にあるバイクの状態が分かる。これって、すごくありがたいんです。
★写真や動画が添付されバイクの状態が分かる
検索結果には、欲しいバイクの写真や動画が添付されています。
写真に関しては、どの販売店でも公開しています。バイクの前後や左右の側面。ハンドル付近のメーター類やエンジン回りなど。
良心的な販売店だと、燃料タンクのフタをあけて内部の状態が分かる写真なども公開(後述)。
ハンドル下のフォーク部分のアップ写真などもあって、サビや傷の有無などが分かるんです。
また車種によっては、バイクの動画を添付している販売店もあります。
動画ではバイクの周辺やメーター部分など各部をアップした映像が見られます。
さらに音声付きで、エンジンの始動シーンやエンジン音、ウインカーの作動具合などもチェックできたりするんです。
表示されている価格やバイクの状態などを見比べて、欲しいバイクの候補や取り扱う販売店を絞り込むことができるわけです。
2.販売店の利用者やバイク購入者の評価や口コミをチェック
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販売店レビューのページ |
★販売店の良し悪しを見極める第1段階
欲しいバイクの在庫がある販売店の情報では、前項で紹介した本体価格などのほかにもバイクの情報が掲載されています。
自賠責保険の有無、バイク購入後の保証や点検の有無など。これらの情報を踏まえて販売店を選ぶことになります。
当然ながら、選んだ販売店を訪問したり、契約が成立してバイクを購入した人もいます。
そうしたユーザーたちは、販売店の印象や購入したバイクの状態、アフターケアなどの評価やコメントを残しています。
★星の数とレビューで評価
例えば「グーバイク」では、「販売店レビュー」でユーザーの評価を「総合満足度」で掲載しています。
「総合満足度」は4項目で評価。①問い合わせ対応、②対応スピード、③説明のわかりやすさ、④(店の)おすすめ度。
そして各項目を1〜5までの星(★)の数で評価しています。
各項目の星の数を平均したのが「総合満足度」。★が3つなら「普通」。★が5つなら「満足」、★1つは…といった感じ。
「総合満足度」を示す星数のほかにも、ユーザーは購入したバイク名や販売店の印象などの「コメント」も残しています。
「コメント」にはユーザーに対する販売店の対応の仕方だったり、納車までの流れだったり。
購入後のバイクの点検や修理などの状況も書き込まれている。実際の「口コミ」情報として、とても参考になるんです。
★星の数やコメントは参考程度に
各販売店の「総合満足度」の平均は、ざっと「3〜4」というところ。
評価が「1〜2」だと、サイトからクレームがきたり登録を外されるのかもしれません。
ユーザーの評価が販売店の営業努力の向上につながるのを期待したいものです。
ただ「総合満足度」は、あくまでも参考程度に。評価を鵜呑みにするのは危険です。
「販売店情報サイト」では、ユーザーの低評価や辛口すぎるコメントを削除している可能性があるんです。
ワタシが閲覧したことがある某サイトでは、販売店に対する低評価のコメントがありました。
購入直後に起こったバイクの不具合に対する販売店が〝塩対応〟だったこと。
販売店に伝えたクレームと同様の内容を「コメント」に掲載したら削除されたと書いてありました。
さらに数日後、その「コメント」自体もなくなっていたんです…。
また「星の数」自体もサイトや販売店側によって〝誘導〟されている可能性もある。
この件については次項で、ワタシが実際に体験したことも含めて説明します。
3.候補の販売店への〝リアル〟評価と口コミでさらにチェック
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リアルな口コミのチェックはGoogle検索で |
★販売店をググるとリアル評価がズラリ
実際にワタシも原付50CCMTを探すために「販売店情報サイト」を閲覧。
検索結果で表示されたバイクや販売店から候補を選び、バイクの情報や「総合満足度」をチェック。最終候補の販売店を選びました。
ただ「この評価を鵜呑みにしていいのか ⁉️」。いわゆる疑心暗鬼がわき起こって、「もう少し調べよう」。
そこで試したのが「Google検索」。検索窓に販売店名を打ち込むと、当然ながら販売店の情報記事がズラリと表示されます。
チェックしていただきたいのが、スマホならトップ、パソコンなら右上に表示される「Googleの口コミ」。
やはり1〜5までの星の数で販売店が評価されていて、「口コミ」(コメント)もたくさん掲載されています。
★辛口コメントがしっかり掲載されている
ワタシが調べた時点で候補である販売店の「Googleの口コミ」は、評価は「3・5」。販売店情報サイトでの評価も同じ感じでした。
ただ「コメント」には「高・低」両方の評価が並んでいました。低評価のコメントを引用すると、
「購入後、バイクに不具合が起こったのでほかの販売店に点検してもらったら、整備されていないといわれた」
「バイクは現状(前オーナーから引き取った状態)での販売。購入時は悪いところなど都合の悪いことは説明がなかった」
「販売店情報サイトの評価も店側が『高評価してくれればオイル交換などサービスする』といってくるのでアテにならない」
コメントの内容は、実際に経験した人じゃなければ書けないことばかり。
ワタシも購入時に「高評価してもらえればオイル交換とフラッシング(エンジンの汚れを落とす)します」といわれたんです。
しかも、評価は販売店情報サイトではなく「Googleでお願いします」と。
★「Googleの口コミ」は削除されない
販売店に対する評価やコメントは、販売店情報サイトや店側で誘導できたり、低評価のコメントも削除できるようです。
だからユーザーは、販売店情報サイトや店側の利害とは関係がない「Googleの口コミ」に〝リアル〟な評価を書き込むんでしょうね。
一方で、販売店側もこの傾向を知っているから「Googleでの高評価」を頼み、無料サービスを申し出る。そんな図式のようです。
だから「Googleの口コミ」の星の評価も、販売店側が〝誘導〟している可能性があるので鵜呑みにはできない。
ただし「コメント」に関しては、販売店側は削除できません。
購入候補のバイクや販売店を決める際は、「Googleの口コミ」の「コメント」にある〝リアル評価〟がメチャ参考になるんです。
次項ではここまで紹介してきた事例を踏まえて、実際に販売店の良し悪しがわかるポイント(質問)を紹介します。
4.販売店とバイクの良し悪しを「4つの項目」で最終チェック
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ワタシが購入したエイプ50です |
★販売店の良し悪しを見極めるのは難しい
記事の最初に書きましたが、「良い販売店を探すのは難しい」といわれています。
初見の人や購入するために訪れているお客さんには、販売店側もていねいに愛想よく対応するでしょう。
また店内に並んでいるバイクを見て、きちんと細部まで整備されているか判断できる人も多くはないはずです。
だから「良い販売店」にあたる確率を上げるために、ここまでの3項で紹介したポイントで確認する必要があるんです。
そして「この店なら!」と販売店を訪問した際に「店の良し悪し」とバイクの状態が良好かを最終確認できる方法があるんです。
それが、この項のタイトルになっている「4つの項目」です。
★原付専門店が明かしている「良いバイク&販売店」の選び方
仙台に店を構える「仙台東ライダース」さんは、50CC〜125CCの中古原付バイクとスクーターに限定した販売店です。
バイクを販売するだけじゃなく、買取も実施。再整備とレストアをしっかり実施したバイクを店頭に並べているそうです。
さらに、バイクの状態を確認するためのチェックポイントなどの情報も発信中。
お店のホームページで公開している「原付ブログ」では、「原付中古車選びのコツ」などを発表しています。
こちらのブログ記事がメチャ参考になるんです。
★販売店とのやりとりの仕方がわかる
まずは「中古原付、選び方のコツと注意点」という記事。店の良し悪しがわかるポイントと店側に主張するべき点を教えてくれます。
抜粋すると、以下の6ポイントになります。
①店内は整理整頓されているか。
道具が散らばった店内できちんとバイクの整備はできない。店内の整頓具合は整備のていねいさを表す。
②エンジンの調子などストレートに質問すべし。
「エンジンの調子どう?」とか事故車かどうかなどは遠慮せず聞くこと。店側もお客をダマしてまで売りたくないのがホンネ。
③売れたら全部整備しますという店はダメ。
「売れたら整備」だと納車日が迫ることで整備にミスが出たりするなど、バイクに不具合が多発する可能性が高い。
だから「仙台東ライダース」さんは展示前整備と納車整備の両方を実施しているそうです。
またエンジンの調子を聞かれた場合、展示前整備をしていないのに「いいですよ」と答えられる人は少ないとのこと。
④整備書やチェックリストを見せてもらう。
展示前整備の有無がわかる。整備書がなかったり、整備はこれからという場合は要注意。
⑤タイヤ・バッテリーなどの消耗品は見て聞いてチェック。
⑥消耗品の交換はユーザー、店側のどちらが持つか確認する。
この6ポイントはメチャ参考になります。ワタシの場合は③と④を怠った。
そのため契約したバイクが、店側がサイトで公開していた情報と全然違うことが判明。
問い詰めたら「そちらが聞かなかった」と返答したため激怒。めっちゃトラブりました。
ワタシのように痛い目にあわないために、さらにくわしく知るためにも「仙台東ライダース」さんの記事をお読みください。
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某店に展示されていたゴールドモンキー |
★バイクの最終確認のための「4つの項目」
バイク自体の状態を見極めるための確認方法として「仙台東ライダース」さんは「4つの項目」も公開しています。
原付50CCMTの中古市場で人気があるホンダの「モンキー」「エイプ50」や「マグナ50」を対象とした記事。
車体の「要チェックポイント」として「4つの項目」を紹介しているので引用します。
①燃料タンクのへこみ、サビ
中古なので多少の傷は目をつむり、大きなへこみがないか確認。タンクのフタを開けて、中がサビていないかチェック。
タンク内にサビがあると、サビの破片がエンジン内に侵入し不調の原因になる。
②ハンドルストッパーの破損の有無
ハンドルストッパーが破損していると、ステアリングの切れる角度に差が出て、とても危険。事故車扱いになる。
ハンドルを左右に切って切れる角度に差がないか確かめる必要がある。
③タイヤの消耗具合
タイヤが減っているとスリップやパンクなどの危険性がある。
販売店側とタイヤ交換の費用はどちらが持つのか確認する必要がある。
④フロントフォークの状態
フロントフォークの前輪に近い部分にサビがないか確認する。
確認が必要な部分は走行中の地面からの衝撃で上下する重要なポイント。サビがあるとオイル漏れの原因になって危険。
「4つの項目」は、自分自身でチェックできること。ホント参考になります。
販売店に行く前に、ぜひ「仙台東ライダース」さんの記事を読んで参考にすることをオススメします。
まとめ・4つのポイントを実践して「良い販売店」を見つけよう
ここまで中古の原付50CCMTの購入で失敗しないための「バイク販売店選び」のポイントについて紹介してきました。
- インターネット上で在庫情報を公開している販売店とバイクをチェック
- 販売店を利用したりバイクを購入した人の評価や口コミをチェック
- 候補の販売店への〝リアル〟な評価と口コミでさらにチェック
- 訪問した販売店の〝良し悪し〟がわかる「4つの質問」で最終チェック
上記にあげた4つのチェックポイントは、記事で説明したように「販売店選び」でメチャ参考になります。だから、
「中古バイクを買う時は店を選ぶのが重要と聞きました。どんな店がいいの?」
「不良品をつかまされたり失敗したくないので、良いバイク店を選ぶポイントがあれば教えて!」
なんてお悩みの方は、この4つのポイントを把握することで「良い販売店」が選べて良い状態のバイクをゲットできます。
ぜひ4つのポイントを実践して、バイクライフを楽しんでください!
当ブログでは原付一種のミッション車や、原付二種の情報や話題も紹介しています。
ぜひ今後もご覧ください!
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