原付50CCが2025年5月に生産終了で「駆け込み需要」が発生中 ⁉︎ まだ乗りたいなら「今が買い時」3つの理由

2024年6月17日月曜日

原付一種

t f B! P L

ヤマハの人気車「ビーノ」も生産終了に…

「新基準原付とどちらがいいかな?」と悩む人にも参考に


原付一種(50CC)にかわり、2025年11月から登場する「新基準原付」。


原付二種最高出力をデチューン(ダウン)して原付一種並にしたバイクが登場します。


その一方で「原付一種の生産が2025年5月に終了する」と一部メディアで報じられています。


さらには一部メーカーが販売店からの車両の受注を2024年5月末時点で終了そのため「駆け込み需要」が発生しているとの情報も…。


それだけに「駆け込み需要」による人気原付50CCの争奪戦が展開されそうな予感が漂っています。


だから「しばらく原付50CCに乗りたい」というファンからは、


原付50CCって、今買った方がいいのかなあ…


50CCの人気車って、新基準原付が出た後も買えるの?


50CCと新基準原付、どっちがいいかなあ


なんて声がたくさん上がっているんです。


ワタシは、まだまだ50CCに乗りたいと思っているなら2024年内に駆け込み需要に乗るべき、さらには「今が買い時」と考えています。


この記事では原付50CC生産終了による「駆け込み需要」に乗るべき理由について、


  1. 原付50CCの車種が最も多いホンダはすでに車両の受注を終了
  2. ヤマハ「ビーノ」など人気車は生産終了で品薄、争奪戦も
  3. 新基準原付は2025年11月に発売!取り回しや足つきが大変

上記の3つの理由を紹介&解説します。


この記事を読めば、50CCに乗り続けたい人が、なぜ今が買い時なのかがよく分かります


50CCと新基準原付のどちらを買うべきか悩んでいる人には、検討のための参考になりますよ。

改めて「2025年原付50CC問題」について


原付50CCの新車は拝めなくなります

日本のバイク業界の新たな歴史となる、2025年の原付50CCの生産終了。


バイクファンから「2025年原付問題」といわれるコトの発端は、2025年11月に始まる排ガス規制でした。


メーカー各社は、現行の原付一種のエンジンでは基準をクリアできないと判断。


さらに基準をクリアできるエンジンを開発する場合はコストが高騰。利益が上がらずとても見合わないことが判明しました。


そこでバイク業界側が原付二種の活用を要望。当局も道路交通法などを改正して車両区分を見直すことになりました。


これを受け、バイク業界側は現行の原付二種の車種( M T & A T 車 )の最高出力を原付一種並に抑えたバイクを試作。


現在のバイクのエンジンは電子制御。最高出力を抑えるのは難しくなく、新エンジン開発よりはるかにリーズナブルなんだそう。


2023年12月に当局から試作バイクにGOサインが出て、2025年11月に「新基準原付」が登場する運びとなりました。


そして、試作した「新基準原付」をお上が認めたことで、メーカー各社の原付50CCへの対応が加速した格好です。


その現状を次項からくわしく紹介&解説していきます。


1.原付50CCの車種が最も多いホンダはすでに車両の受注を終了


原付50CCスクーターで人気のタクト


★当初の生産終了は2025年10月末だった


原付50CCの生産終了は、当初は排ガス規制の新基準が始まる直前の2025年10月末だったそうです。


ところが、メーカー側は生産終了の前倒しを決定。


バイク関連サイト「Web!ke +(ウェビックプラス)」によると、2025年5月に生産が終了する見込みだそうです。


前倒しとなった理由については、さまざまな説が飛んでいます。


参考になるのが、宮城・仙台の原付専門バイク店「仙台東ライダース」のYouTubeチャンネル「原付専門店 げんチャんねる」。


2023年5月下旬に公開された「日本の原付 2025年5月で生産終了」という動画です。


動画によると、前倒しの原因は2025年6月にも行われる道路交通法の改正


原付50CCに関する法改正で、ポジションランプとサイドリフレクターの装着が義務化されるそうです。

この法改正に合わせても11月の排ガス規制はクリアできないため、5月に生産を終了するのではないか。

6月からは新基準原付の生産準備に入るということではないか。

動画ではそう考察しています。

★ホンダ(ヤマハ)はすでに受注を終了


さらに「原付専門店 げんチャんねる」の上記の動画では、衝撃的ニュースも明かしています。

ホンダでは人気が集中しすぎてこの動画が公開された2024年5月下旬の時点で販売店からの受注を終了している。

一部商用車をのぞき一般的なスクーターは受注をストップしている。ただ流動的な話で、その都度状況が変わる可能性はある。

生産終了は2025年5月でしょ? その前までに買えばいいんじゃない⁉︎」と考えていたら遅いかもしれません。

ホンダの場合、車両の受注を終了しているので販売店が注文した車両数が入ってくるとは限らない


しかも「Web!ke +」は「生産終了」を受けて、すでに「駆け込み需要が発生している」と報じています。


だから販売店の在庫を含め車両が品薄になり、2025年5月には原付50CCの人気車種の購入が困難になっている可能性があるというワケ。


また「原付専門店 げんチャんねる」によると、スズキも生産終了を2025年5月に前倒し。


ただ受注を終了しているという情報はないそうです。


そしてヤマハですが、車両は業務提携しているホンダが2018年から製造。そのためヤマハの生産と受注はホンダ次第とか。


そのホンダはすでに受注を終了している。おのずとヤマハも販売店からの受注を終了していることになります。


ちなみにカワサキでは、原付50CCを製造・販売していません。


★2025年11月以降も購入できる原付50CCは?


2025年11月の排ガス規制と車両区分の変更が実施された後も、原付50CCに乗ることはできます。


そして「新基準原付」とともに50CCは店頭に並びます。ただ新車の製造・販売がなくなり、在庫がなくなると消える運命にあります。


そこで2024年6月時点で購入できる新車の原付50CCを紹介しておきます。


まだ50CCに乗りたい」という方や「ちょうど乗り換え時期なんだけど…」という人は、ぜひ参考にしてください。


ホンダ

  • スーパーカブ50(24万7500円)
  • スーパーカブ50プロ(26万9500円)
  • クロスカブ50(30万8000円〜)
  • ジョルノ(20万9000円〜)
  • タクト(17万9300円〜)
  • Dunk(22万9900円)


ヤマハ

  • ビーノ(21万4500円)
  • ジョグ(18万1500円)
  • ジョグデラックス(19万4700円)
  • ギア(26万700円)
  • ニュースギア仕様(21万1700円)
  • ギア パーキングスタンド仕様(28万2700円)


スズキ

  • アドレスV50(19万3600円)
  • レッツ(17万8200円)
  • レッツバスケット(19万9100円)

ざっとこんな感じになります。買い替えを検討している方の参考になれば幸いです。


2.「タクト」「ビーノ」など人気車は「生産終了」で品薄、争奪戦も


「Dunk」も「駆け込み需要」で人気上昇中


★販売店が「駆け込み需要」を見越して多めに発注⁉︎


原付50CCの生産が2025年5月に終了する見込みになったとはいえ、現時点で販売店には在庫車両があります。


そして2024年5月下旬時点で受注を終了しているとしても、注文を受けた車両数の製造はされています。


また「原付専門店 げんチャんねる」では、受注が終了した原因を「販売店からの注文が多くなったため」と考察しています。さらに、

ホンダの場合、販売店が駆け込み需要を見越して多めに発注している可能性がある。

ストックして2025年以降も原付50CCを販売しようと考えている販売店もあると考えられる。

確かに駆け込み需要を見越した発注の可能性はあります。

原付50CCの販売数は年々下降しているとされていますが、「生活の足」として国内では定着しています。


理由は運転の気軽さ車体の軽さ。さらに足つき取り回しの良さ


こうした理由から、特に年配者小柄な女性が50CCを愛用する人がメチャ多い。


一方で新基準原付のくわしい情報が不足している中で、確実に50CCより大きくなる車両への買い替えを不安に思う人は多いはず。


そのための多め発注なのかもしれません。


ただメーカー側の受注が終了しているだけに、購入できる車両数は限られることになります。


そして人気車種に関しては、その人気ぶりと限られた台数のため品薄になり争奪戦となる可能性もあるんです。


★「タクト」「ジョグ」の人気が上昇中


前述した「現在購入できる原付50CC」の中で、人気車種となっているのはホンダの「タクト」「ジョルノ」「Dunk」。


ヤマハでは「ジョグ」「ビーノ」だそうです。


「原付専門店 げんチャんねる」によると、特に「タクト」「ジョルノ」「Dunk」の受注が多いそう。


そのため、販売店には注文した数量がそのまま入ってこない可能性があるそうです。


一方、ヤマハで人気となっている「ジョグ」と「ビーノ」。いずれもホンダが製造している車種です。


「ジョグ」は「タクト」、「ビーノ」は「ジョルノ」がベースとなっています。


「タクト」「ジョルノ」の受注が多くなっている状況を考えれば、「ジョグ」と「ビーノ」の受注数も比例しているはず。


だから、この2車種も販売店には注文した数量は入ってこない可能性があるようです。


特に「ビーノ」は人気キャンプ漫画「ゆるキャン△」のヒロイン・志摩リンの愛車。


リンがビーノで原付キャンプをしていることで人気が爆発した車種です。


ワタシもバイクリターンしようと思い、まずは手始めにリンの愛車で勘を取り戻そうとレンタルしたことがあります。


車体が軽くて運転がしやすい。丸めのヘッドライトがかわいくてカラーも豊富。女性からの人気が高いのがよく分かりました。


「ジョグ」は現行の125CCクラスでも販売されており、ヤマハの新基準原付として登場する可能性が最も高いとされています。


でも「ビーノ」は50CCのみで、新基準原付のベースとなる125CCクラスのラインナップにはありません。


「ビーノ」が生産終了でこのまま消えていく運命にあるのは、めっちゃ寂しい…。


★人気車を買うなら2024年のうちに


ここまで紹介&解説してきた理由で、ワタシは「まだ50CCに乗りたい」という方が購入するなら「今が買い時」だと思います。


販売店が「駆け込み需要」などを見越して多めに発注しているといっても、注文通りの台数が入ってくるとは限りません。


「中古でもいい」という方は別として「新車でしばらく乗り続けたい」「人気車がいい」という人なら、在庫台数がある2024年中がベストです。


2025年以降も販売するための車両やメンテナンス用消耗部品の在庫も確保されるはずです。


そして「新基準原付」として登場する車両がどんなものか、当局やメーカー側から正式なアナウンスがないのも不安なところ。


だからバイクの買い替えを考えている人は、原付50CCと「新基準原付」のどちらを買うべきか悩んでいると思います。


次項では「新基準原付」についての情報ウワサを紹介します。


3.新基準原付は2025年11月に発売!取り回しや足つきが大変


「新基準原付」の候補車のアドレス(左)とPCX

★改めて「新基準原付」について


「新基準原付」は、原付二種のエンジンを原付一種と同等の最高出力4kW5・4ps)に抑えたモノ。


最高出力(馬力、パワー)は原付一種と同レベルながら、原付二種車のトルク(瞬間的な加速力)がある「原付」になります。


そして発売となる時期も決まったようです。


東京・武蔵村山市のバイク店「ホワイトベース」のオーナー、二宮祥平さんは自身のYouTubeチャンネル「二宮祥平ホワイトベース」で、

「新基準原付は2025年11月に発売することが確定した」

そう発言されています。排ガス規制がスタートすると同時に発売も始まるというワケです。

そして2025年11月にバイク店に並ぶ、ホンダの新基準原付のラインナップもほほ確定。


  • ホンダ・PCX(125CC、スクーター)
  • ホンダ・リード125(125CC、スクーター)
  • ホンダ・Vision110(110CC、スクーター、日本名ディオ110)
  • ホンダ・CB125R(125CC、MT 車)
  • ホンダ・C110(110CC、ロータリーミッション車、スーパーカブ)

上記の5台は、警察庁が実施した「習熟運転者」(技能試験官)による走行評価一般運転者による試乗会のための試作車でした。


運転特性が現行の原付一種と比べ「ほぼ同等」と評価され、「新基準原付」として店頭に登場するようです。


「新基準原付」については、当ブログでも紹介していますのでぜひご覧ください。


「新基準原付・まとめ」必要な免許は?車種は?特徴や価格も分かる3つの基礎知識とメリット&デメリット


★原付二種の車格のため合わない人も…


「新基準原付」として登場するとされている上記の5台は、車格がベースの原付二種と同じ。


当然ながら原付一種と比べると大きく、そして重くなります。


若い人やバイク好きで慣れている男性は問題ないと思いますが、小柄な人女性はちょっと苦戦するかもしれません。


新基準原付はそんなに重くないんじゃないか」という声もありますが、5台の重量はベースの原付二種と同じで100キロ前後


原付50CCに慣れた人には、とても重く感じると思います。その重さを痛感するのは取り回し時でしょう。


特に人気スクーターの「PCX」は重量132キロ。5台の中で最も小さい「Vision(ディオ)110」も96キロ


ちなみに原付50CCスクーターの重量が80キロ前後


買い物や散歩とか気軽に乗りたい」と原付50CCを愛用している人には少々オーバーサイズになります。


シート高も「新基準原付」は高くなります。「PCX」が764mm、「ディオ」が760mm


原付50CCの「タクト」が720mm、「ジョルノ」の720mmなどと比べると40mm高くなるんです。


40mmのアップはかなり影響がある。要するに足つきが悪くなるんです。


小柄な方や女性にはデメリットになります。買い替えるなら現行の50CCを購入した方がいいかもしれません。


「新基準原付」の発売後、おそらく「コンパクトなサイズ」を要望する声が上がりメーカーも対応する可能性があります。


そのため対応車が出るまで「50CCでつなぐ」という選択肢がある。だから在庫がある今が買い時だと思うんです。


★「モンキー」「ダックス」の「新基準版」も⁉︎


ホンダ以外では、スズキも原付50CCの生産を2025年5月に終了する見込み。


125CC車をベースとした「新基準原付」を発売する方針といわれ、「アヴェニス125」「アドレス125」などがベースになりそう。


原付50CCを生産していないヤマハも、独自に「新基準原付」を製造・販売する方針です。


前述したホンダの5台に加えて、「新基準原付」の選択肢は増える方向です。


さらに原付50CCの旧車・名車ファンには朗報が届く可能性があります。


50CCクラスで今も大人気のホンダ「モンキー」「ダックス」が、「新基準版」で再登場するのでは⁉︎ という見方があるんです。


「モンキー」「ダックス」はすでに廃盤となっていますが、中古市場では80万円なんて超高値がついている大人気車。


現在はともに125CCとして復活。大歓迎の声が多い一方で「かわいかった昔のモンキーとは違う」なんて声もあります。


そんな中で、前述の二宮さんが「二宮祥平ホワイトベース」で「モンキー」「ダックス」の「新基準版」が発売される可能性を言及。

「125CCで2台の復刻版を出しているのは、新基準原付での販売も考えているのでは?」

そう指摘されているんです。

「モンキー」「ダックス」の125CC版は乗りやすさや取り回し、足つきの良さが評判で女性からも人気があります。


さらに新基準版でも再登場となれば、大歓迎されるんじゃないでしょうか。


まとめ・「新原付時代」のバイクライフを楽しむための参考に


「モンキー」の「新基準版」が登場するのか⁉︎

ここまで、2025年5月に原付50CCの生産が終了し「駆け込み需要」が発生していることについて紹介してきました。


そしてワタシは「まだ50CCに乗りたい」と思っているなら「今が買い時」と考え、「駆け込み需要に乗るべき理由として


  1. 原付50CCの車種が最も多いホンダはすでに車両の受注を終了
  2. ヤマハ「ビーノ」など人気車は生産終了で品薄、争奪戦も
  3. 新基準原付は2025年11月に発売!取り回しや足つきが大変

上記の3つの理由を紹介&解説してきました。


現在は「駆け込み需要」による原付50CCの人気車種の争奪戦が展開されそうな予感が漂っています。


この記事を読めば、50CCに乗り続けたい人がなぜ今が買い時なのかがよく分かります。だから、


原付50CCって、今買った方がいいのかなあ…


50CCの人気車って、新基準原付が出た後も買えるの?


50CCと新基準原付、どっちがいいかなあ


なんて悩んでいる方には参考になったと思います。


この記事を読んだ方が、これから訪れる「新原付時代」のバイクライフを楽しむことができれば幸いです。


当ブログでは、ほかにも「原付50CC」で役に立つ記事を紹介しています。ぜひご覧ください。


「新基準原付・まとめ」必要な免許は?車種は?特徴や価格も分かる3つの基礎知識とメリット&デメリット


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