![]() |
iPhone「マップ」のオフラインマップ画面 |
「iPhone」「Google」のデフォルトアプリの便利技を使おう
バイクでツーリングや買い物などに行くとき、スマートフォンのナビアプリを使っている人は多いと思います。
車のカーナビ同様に、バイクでも知らない場所や不慣れな道をナビゲートしてくれるありがたいアプリです。
何よりもスマホにダウンロードすれば、すぐに使えちゃうんだから便利な世の中です(苦笑)。
でもナビを使いながら1時間以上ツーリングしていると、データ通信量(パケット)がかさばってくる…。
スマホのパケット代を低く抑えた契約にしている人がナビを使った場合、かなりシビアな状況に陥るはずです。だから、
「ナビアプリは便利だけど、月々の通信量がけっこうな額になって困ってます」
「無料&課金なしで使えて、通信料金を抑えられるナビアプリってないの?」
なんて声がけっこうあるんです。
そんな方にオススメなのが、「iPhone」の「マップ」と「Googleマップ」。
iPhoneやAndroid端末にデフォルトで入っているアプリで今さら感があるけど、注目すべきは「オフラインマップ」機能があること。
この「オフラインマップ」機能がメチャ便利で使えるんですよ!
この記事では「オフラインマップ」機能について、
- アプリはデフォルトもしくは無料でダウンロード&使い方はカンタン
- オフラインのためデータ通信を使わないので通信料金を抑えられる
- オフラインだけどGPS機能でバッチリとルート案内してくれる
上記の3つのメリットについて紹介&解説します。
この記事を読めば、「オフラインマップ」機能が無料&課金なしでカンタンに使えて通信料金も抑えられることがよく分かります。
また「オフラインマップ」機能ならではのデメリットもあるので、これについても説明していきます。
なぜ「オフラインマップ」をオススメするのか?
![]() |
目的地まで案内してくれるナビアプリは助かります |
ワタシの愛車は、ホンダのMTバイク「グロム」。原付二種なので高速道路は使えず、ツーリングは下道で楽しんでいます。
どんなナビアプリを使おうかと考えて、まず選択肢に上がったのは「ツーリングサポーター」。
「NAVITIME」が提供しているアプリで、バイクでのツーリングに特化した素晴らしいアプリです。
ただ、無料でダウンロードできるけどナビ機能を使うには月600円の課金制(プレミアムコース、2024年11月時点)。
スマホには落としたけど「ちょっと高いかな」と使っていません。
なのでライダーさんたちに「まあ無難」と、そこそこの評価があるGoogleマップを使用中。
でもナビを使っているとパケット代が高くなっちゃう。ワタシはiPhoneに格安SIMを入れているのでダメージが大きいんです。
「何とかならんか?」と調べていたら、Googleマップには「オフラインマップ」という機能があることを知ったんです。
「オフラインマップ」は、電波が弱かったりインターネット接続ができない状況でもナビを使用するための機能です。
ツーリングコースの地図を設定して、スマホにダウンロードするだけ。
ツーリングの際は、データ通信を使わないのでパケット代がかからない上にナビもしてくれるスグレモノ。
使ってみたらメチャ便利なんです。
さらにiPhoneの「マップ」でも、2023年にリリースされた「IOS17」が搭載された端末で「オフラインマップ」が使用可能に!
さっそく使ってみたら、こちらもメチャ使える。スマホの容量を考えたら「マップ」だけでもいいじゃんって思ったほど。
ワタシのように予算的にスマホやキャリアの費用と通信料金を抑えたい人には、マジでオススメなアプリなんです。
1.アプリはデフォルトもしくは無料でダウンロード&使い方はカンタン
![]() |
iPhoneマップのオンライン画面 |
★デフォルトで搭載されていてダウンロードも無料
iPhoneの「マップ」は、デフォルトでインストールされているアプリ。
「Googleマップ」もAndroid端末なら最初から入っていて、iPhoneでも無料でダウンロードができるアプリです。
デフォルトで入っているアプリを使うのは、スマホのストレージ(容量)を節約する上で当然といえば当然。
そして、いずれもナビとしては十分に使える機能を持っている。
さらに「オフラインマップ」というデータ通信を使わない素晴らしすぎる機能もあり、使わない手はありません。
そして「オフラインマップ」のルート案内は、いずれのアプリもめっちゃ良好。
もっと早く気づいていればよかった…、なんて後悔しているほどです。
ただ「オフラインマップ」機能を使うには設定が必要。
出発地から行き先までの範囲の地図をダウンロードしておく必要があります。
あらかじめアプリにダウンロードされた地図を使うことで、オフラインでルート案内をするからです。
ここからは両アプリの「オフラインマップ」機能の設定のやり方を、1つずつ説明していきます。
![]() |
オフラインマップの範囲の設定画面 |
★「iPhone」での設定&使用方法
- 「マップで検索」に行き先を入力。
- 「…さらに表示」を押して「マップをダウンロード」をタップ。
- マップエリアの画面が出たらピンチイン・アウトで範囲を決めて、下の「ダウンロード」をタップ。
- ダウンロードが終了すると、ルートマップ名が表示される。
- ルートマップ名が表示された画面の一番下「オフラインマップのみを使用」のボタンを右にスライドする。
ざっとこんな感じ。ダウンロードする際は「Wi-Fi」と「Wi-Fiとモバイル通信」の2つが使えます。
ただマップエリアをダウンロードすると数百MB(メガバイト)の容量になるのでとても重い。だから「Wi-Fi」で落とすのをオススメします。
また以前に「オフラインマップ」を使ったことがある場合は、以前のルートマップが保存されていて画面上に表示されています。
新しくマップを作る場合は「新しいマップをダウンロード」をタップして、上記のように設定します。
そして「オフラインマップ」でのナビの使い方はカンタン。
- 画面の「オフラインマップを検索する」にマップの範囲内の行き先を入力する。
- 「車」の青いマークをタップし、「出発」の緑のマークをタップ。
これでルート案内が始まります。
![]() |
Googleマップの検索画面 |
★Googleマップの設定&使用方法
こちらもアプリを開くところから設定がスタートします。
- 画面上の「ここで検索」に行き先を入力する。
- 行き先名をタップして右上に出現した「…」をタップする。
- 「オフラインマップをダウンロード」をタップする。
- 出現したルートマップの範囲をピンチイン・アウトで決めて「ダウンロード」をタップ。
ダウンロードが終了すれば、ルートマップが自動的に保存されます。
画面上の「ここで検索」の右横にある自分のアイコン(写真)をタップし、「オフラインマップ」を選択。
「ダウンロードした地図」に作ったルートマップ名があれば、保存されていることになります。
そしてルートマップの使い方は、こちらもカンタンです。
いつものようにアプリを開き、「ここで検索」にルートマップの範囲内の行き先を入力し、マップ画面下の青い「開始」をタップするだけ。
インターネットに接続されていないエリアに入ると、ダウンロードしたオフラインマップに自動的に切り替わります。
2.オフラインのためデータ通信を使わないので通信料金を抑えられる
![]() |
ナビの通信量を抑えてツーリングできれば最高です |
★ナビアプリのデータ通信量は?
ナビアプリを使用した場合のデータ通信量って、どのくらいなんでしょう?
格安SIMの安いデータプランを使っているワタシとしては、めちゃ気になるところ。
実際に多くの企業などが調べていて、この記事では世界的なeSIM企業「TRUELY」さんの調査結果を引用させていただきます。
「TRUELY」では「Googleマップ」でのデータ通信量を調査。
それぞれデータ通信量が違う3つのマップモードで、1時間あたりの使用量(目安)を測定しています。
- デフォルトで基本の地図情報が表示される標準モード=5〜10MB。
- リアルの交通状況を表示するトラフィックモード=10〜20MB。
- 高精度の航空写真を表示する衛星モード=50MB以上。
モードによっては、交通データを取得したり地図を拡大・縮小したりすると追加データが必要になり通信量が増えるそうです。
各モードの1時間あたりのデータ通信量をもとに、5時間ほどのツーリングに出かけたケースで計算してみると以下の通りになります。
- 標準モード=25〜50MB。
- トラフィックモード=50MB〜100MB.
- 衛星モード=250MB。
ざっとこんな感じになります。
★チリも積もれば…
「TRUELY」の測定結果を見る限り、ひたすら標準モードを使ってツーリングすれば通信量は抑えられそうです。
でもツーリング中は、やっぱり道の混み具合やルートの地形を知りたくなるかもしれません。
そのためモードを切り替えると、なかなかの使用量になりそう。
月4回ほどツーリングに行くとして、衛星モードだと1GB(ギガバイト)になる計算です。
1カ月3GBくらいの格安プランを契約している人にとっては、ツーリングだけで1GB近く使うのは厳しいんじゃないでしょうか。
標準モードでツーリングを重ねても、データ通信量は少しずつ増えていきます。
チリも積もれば山となるーじゃないですが、データ制限のあるプランではダメージが蓄積していきます。
なにしろ、ツーリングのほかにも音楽を聴いたり、動画を見たり。LINEやメールのやりとりをしたり。
スマホはいろんなことに使っていますから。
その意味でも「オフラインマップ」はデータ通信を行わないので、とてもオススメなんです。
![]() |
データ通信量は知らぬうちにかさんでますよ |
★ダウンロードしたマップの容量は?
「オフラインマップ」はデータ通信を行わないので、パケット代はかからずおトクです。
でも、ダウンロードしたマップの容量が大きいので、スマホのストレージに影響するのがデメリットといえます。
iPhone「マップ」の場合、設定する範囲の大きさによっては1000MB以上になったり。
ピンチイン・アウトで範囲を限定して、容量を少なくする必要があります。
そして何個も地図を保存しているとストレージを圧迫するので、再使用する可能性が低いものは整理する必要があります。
「マップで検索」の右横のアイコンを押して「オフラインマップ」をタップするとダウンロードしたマップが表示されます。
整理したいルート名をタップして「マップを削除」を押すと削除できます。
また「オフラインマップ」の「最適化する」をオンにすると、しばらく使用していないマップは自動的に削除されます。
一方、Googleマップの「オフラインマップ」は、iPhoneの「マップ」より比較的に容量が小さいんですが、やはりストレージに影響します。
削除する場合は、「ここで検索」の右横のアイコンを押して「オフラインマップ」をタップします。
「ダウンロードした地図」の「…」マークを押して「削除」をタップすると削除できます。
ダウンロードした地図は有効期限が15日ほどで、自動的に削除されます。
残したい場合は「…」を押して「更新」をタップすると再び15日間ほど保存されます。
3.オフラインだけどGPS機能でバッチリとルート案内してくれる
![]() |
オフラインでもGPS機能が目的地へ連れていってくれる |
★GPS機能で道案内
オフラインはインターネットに接続していない状態ですが、「オフラインマップ」機能はしっかりと道案内してくれます。
なぜルート案内できるかというと、空の衛星から現在地を把握できるGPS機能があるから。
カンタンにいうと、ナビをする際はネット環境は必要なくてGPS機能が働いていればいいそうです。
なぜナビアプリがネットを使うのか? それは道路の状況を把握したり、行き先までの経由地や施設などの検索を行うため。
この先の道路は混んでいるか? 道の途中にコンビニがあるか? なんてことを調べるためにデータ通信を使うんです。
だから道案内だけでいいなら、パケット代がかからない「オフラインマップ」機能で十分というワケなんです。
ただナビアプリ的には、「オフラインマップ」状態でどれくらい付加価値をつけられるか?
これがユーザーのダウンロード数に関係してくるワケです。
ここではiPhone「マップ」と「Googleマップ」の「オフラインマップ」機能に、どんな特徴があるのか。
両アプリの特徴的なメリットとデメリットをともに紹介します。
![]() |
iPhoneマップのナビ画面 |
★iPhone「マップ」は音声ガイドもバッチリ
【メリット】iPhone「マップ」の「オフラインマップ」を使ってみて「いいなあ」と思ったのは、音声ガイドもデフォルトで使えること。
「⚪️メートル先、右に曲がります」「しばらく直進です」とか、オンラインでのナビと同様に声で案内してくれるんです。
「オフラインマップ」のナビ画面はめっちゃ見やすいです。
画面上に「オフラインマップを使用中」と表示されていますが、オンライン使用時と同じ画面なので分かりやすいんです。
それに加えて音声案内があるとメチャ心強い!
スピードが50キロを超えると聞こえづらくなってきますが、ヘルメットの風切り音に負けずに案内してくれます。
「オフラインマップ」のもう1つの特徴は、車(バイク)以外にも「徒歩」「電車」「自転車」でもナビしてくれること。
バイクのツーリング先で「あの店に行きたい!」なんてとき、徒歩のルートを教えてくれるんです。
さらに「オフラインマップ」上にある施設やお店などの営業時間やレビューを見ることができます。
これって、けっこう便利ですよ。
【デメリット】当然ながら、「オフラインマップ」の範囲外の施設などの検索はできません。
何しろ「オフライン状態」なのでネットと接続していませんから。
だから、範囲外の施設などを検索するなら「オンライン」に戻す必要があります。
もしくは改めて「オフラインマップ」を設定して、地図の範囲を広げて再ダウンロードする必要があります。
そして前述しましたが、ダウンロードする際の「オフラインマップ」の容量がけっこう重たいこと。
「Googleマップ」と比べると、ちょっと大きい。だから、現地でダウンロードするとかなり通信量がかさんじゃう。
だから「オフラインマップ」の設定時はいろんな状況を考えて範囲を決める必要があります。
![]() |
Googleマップのナビ画面 |
★「Googleマップ」はオフラインでも安定
【メリット】「Googleマップ」の「オフラインマップ」も使い勝手は良好です。
画面はオンライン時と同じように、見やすくて分かりやすい。
ふだんから「オンライン」で使っている人なら画面が同じなので、違和感なく案内通りに道を進むことができます。
ただ、こちらはネット環境がない範囲になるとオフラインに切り替わるため、画面に「オフラインマップ使用中」などの表示が出ません。
不安になってスマホのモバイル通信をオフにして使ってみたら、ちゃんと道案内してくれました。
そしてiPhone「マップ」と同様に、「オフラインマップ」の範囲内であれば施設などの営業時間やレビューを見ることができます。
また「オフラインマップ」の範囲外の施設などは検索できませんが、「マップ」の容量がiPhone「マップ」よりも比較的軽い。
だから現地で「オフラインマップ」の範囲を再設定してダウンロードしても、パケット代へのダメージは少ないかも。
ただしiPhone「マップ」と比べて、という限定が付きますが…。
【デメリット】こちらのルート案内は車(バイク)だけ。「徒歩」「電車」「自転車」のナビはできません。
まあバイクのツーリングが大前提ですから、大きな影響はないと思います。
ただ目的地周辺を散策する際などでは、「徒歩」のナビが使えません。
なので「オンライン」にするか、バイクで移動する必要があります。
もう1つは、ナビの際の音声案内がデフォルトでオフになっていること。
ワタシは最初「音声案内がないのかな?」と思ってましたが、設定でオンにできるんです。
- 「ここで検索」の右横にあるアイコンを押して「設定」をタップ。
- 「設定」から「ナビ」を選択して、画面下部の「徒歩オプション」にある「詳しい音声案内」を有効にする。
これでOK。女性の美しい声で道案内をしてくれますよ。
★そして最後に
iPhone「マップ」と「Googleマップ」は使い勝手や便利さで、いずれも甲乙つけられない優秀なアプリです。
ワタシはスマホに両方入れていて、ツーリング先の状況に応じて使おうかなと思います。
そして最後に。愛車が150CC以上の人はアプリの設定はデフォルトのままでいいですが、125CC以下の方は要注意。
両アプリとも「高速道路」と「有料道路」は「使わない」に設定することをオススメします。
地域によって高速道路や有料道路の乗り口が分かりづらい道があるようです。
だから知らないうちに「有料道路に乗っちゃった」なんてこともあるそう…。
125CC以下で高速などに乗ったら反則、罰金を取られてしまいますから、気をつけて。
そんな「乗っちゃった」なんて状況を回避できるアプリに「ツーリングサポーター」があります。
ナビ機能を使う場合は有料ですが、不安な方はこちらもダウンロードすることをオススメします。
まとめ・「オフラインマップ」を使ってパケット代を節約しよう
![]() |
ナビアプリを使ってツーリングに行こう |
ここまでiPhone「マップ」と「Googleマップ」の「オフラインマップ」機能について紹介してきました。
そして「オフラインマップ」機能の特徴的なメリットとして、
- アプリはデフォルトもしくは無料でダウンロード&使い方はカンタン
- オフラインのためデータ通信を使わないので通信料金を抑えられる
- オフラインだけどGPS機能でバッチリとルート案内してくれる
上記の3つのメリットについて紹介&解説しました。
両アプリはiPhoneやAndroid端末にデフォルトで入っている上に、無料で「オフラインマップ」機能を使えるスグレモノ。だから、
「ナビアプリは便利だけど、月々の通信量とパケットがトンデモない額になって困ってます」
「無料&課金なしで使えて、通信料金を抑えられるナビアプリってないの?」
なんて方はこの記事を読んで、「オフラインマップ」機能が無料&課金なしでカンタンに使えること。
さらに通信料金も抑えられる上に、「オンライン」と同じようにナビが使えることがよく分かったと思います。
パケット代を節約しつつツーリングを楽しみたい方は、ぜひ両アプリの「オフライン機能」を使ってみてください。
当ブログでは、ほかにもバイクライフを楽しむ上で参考になる情報を紹介しています。ぜひご覧ください。
「バイクの防犯」効果はあるの⁉︎費用はどれくらい⁉︎実用性で選びたいグッズ&対策5つの組み合わせ
「ホンダ・グロム」乗り心地は?加速は?通勤・通学やツーリングは?おっさんライダーに優しい3つの魅力
「小型 M T 免許取得」加齢で体力や技能に自信がない中高年こそお勧め!「教習所」で学べる3つのメリット
※当ブログではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿